ヘムとコロナ

コロナの収束はまだ当分先.10年以上かかっても全然おかしくない.収束も終息もしないのが感染症.研究は世界で進められており,多くの製薬企業もワクチンの生産に製造ラインを切り替えて資源を注入している.研究が進む中で,コロナがいったいどんなウィルスなのか,説明できる人は意外と少ない.今回はコロナウィルスの生物分子科学を紹介したい.

コロナっていったいどんなウィルスなんだろうか.

COVID-19はコロナウィルスによって起こる急性呼吸器疾患をいい,病気の名前である.風邪で済む人もいれば肺炎で死亡する人もいる.コロナウィルスは「SARSコロナウィルス2」が日本語の正式名.この「SARS」でお分かりのように,呼吸器を狙うのがコロナウィルスの特徴である.どういう仕組みになっているのか.キーワードは「5-ALA」である.

5-ALA,すなわち5-アミノレブリン酸は,8つ集まって環状分子「ポルフィリン」になる.二重結合を含み環電流が生じるので,中心に金属原子を持つことができる.ヘモグロビンのヘムやクロロフィルビタミンB12ポルフィリンの仲間.そう,気づいた方もおられると思う,ポイントは,ヘムなのである.

ヘムを食べて死ぬコロナウィルス

5-ALAをサプリメントで服用すると,コロナウィルスを「無毒化」できる.もちろんワクチンのように免疫はつかないけど,飲み続ければ軽度の感染も無かったことにできる.長崎大学のチームが素晴らしい成果を挙げている.

ヒトの細胞で5-ALAはヘムになり,血管に流される.コロナウィルスが持つ「G4構造」にヘムが吸い寄せられ,そのためにウィルスは構造が変わってしまい二度と複製できなくなり分解されてしまう.ポルフィリンがつくる電磁場がウィルスを強く捉えて離れなくする.

ヘムは「ヘム鉄」としてサプリメントで売っている.5-ALAもサプリメントで売っているけど高価だ.5-ALAは小さな分子なので細胞に入れるが,ヘムは巨大分子なので細胞に入れるのは1割もない.吸収率も1割あれば良いほう.ヘムでコロナを予防するにはどれくらいの量服用すれば良いか,データはまだない.

コロナ感染に強くなる方法

運動,特に標高の高い場所へ行き来している人は強い.自宅が高台にある,登山が趣味,そういう人は特に強く,ワクチン接種したら身体が軽くなったという猛者もいる.また,少し苦しいくらいのマスクをするなど,いわゆる加圧トレーニングをすることもヘモグロビンが増えるので有効だと思う.

5-ALAやヘムをサプリメントでとる場合,ワクチン接種の前後にとることはお勧めしない.ワクチンの効果を薄めるから.副反応がひどく5日経っても改善しないという場合にはヘムをとるのは良いと思う.私も5日目にヘム鉄を飲んで副反応がみるみる消えたことを覚えている.

まとめ

コロナウィルスは呼吸器疾患を引き起こす.その仕組みも上記のように大体見当がついた.ヘモグロビンを吸って自滅する,これがコロナウィルスの機能.我々はヘモグロビンを増やすか葉緑体を食べるかして,ポルフィリンをたくさん血液に持っていれば,感染しても軽症で済むのではないか.ワクチンの副反応が激しい場合は,ヘムをサプリメントでとると収まりやすい.